(仮称)富良野川勉強会

 これは昨日(2006年6月8日)のこと。

 昨年の秋頃から、北大のY先生や道庁のNさん、一緒に調査や実験に取り組んできているSさんらと、富良野川の上流部でこれまで実験的にやってきた森林復元手法についてとりまとめる機会をつくりたいね、と話し合ってきた。

 富良野川というのは、十勝岳に源を発し西流し、上富良野町市街に入りほぼ90度に曲がり南下して、富良野市街地の北で空知川と合流する河川である。今から80年前(1926年)の5月24日、十勝岳が突然噴火し、その噴火に起因する火山泥流が富良野川に沿って流下し下流部の上富良野町(当時上富良野村)に至り、死者行方不明者137名(上富良野村のみ、美瑛をあわせると144名)という大災害をもたらした。三浦綾子の「泥流地帯」にこの泥流の様子が詳しく触れられている。また、大正泥流発生直後の写真もホームページで公表されているのでご覧いただきたい。http://homepage2.nifty.com/torasan/sub2-2-1-tada.htm

 で、この富良野川の上流部では大正泥流規模に対応する砂防施設の建設が行われてきており、工事の際に発生する裸地を復元するためにどうするか、ということにここ6~7年関わってきている。高標高地帯であること、多雪地であることなどから自然に復元するポテンシャルはあまり高くないようで、何らかの人為的な手助けが必要と考えられ、様々な方法を試行錯誤してきている。あと数年で施設については概成の目処がついたので、緑化復元手法についても試行錯誤の結果をとりまとめてみようということになったのだ。

 とりあえず、私の知っている範囲でこの緑化復元に携わった方々に声をかけ、まずは顔合わせをしたというのが実のところである。「様々な試行錯誤」といったが、私自身がその全体を把握しているわけではない。私自身は1990年から数年間泥流の痕跡を現在の森林現況から再現するという調査に関わってはいたが、緑化復元については横目でにらんでいただけなので全容はわからない。担当する人も何代も代わり、私に限らず全容を把握している人はいないのかもしれない。そこで、いろいろな人に声をかけてみれば全体像が掴めるかもしれないというのがまずは初期のねらいである。ゆくゆくは、この勉強会を通じて研究と現場技術を融合させて、富良野川の緑化復元技術としてまとめてみたいものだという野望もある。

 昨日は、これまでの経験や研究結果を持ち寄ってそれぞれの仮説を議論した。中にはこれから卒論のテーマとしてやってみたいという学生さんもいたので、次回は現地で実物を見ながら議論をしようということになった。

 なんだかんだ言い出しっぺは世話役とならざるを得なく、次回の日程調整も私の役割となった。

 富良野川上流部の緑化についての試行錯誤の一端は、こちらからどうぞ。
====>高山帯における自然復元に用いる植栽手法の検討

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